春です。私の住んでいる地域ではやっと桜が満開になったかと思ったら、雨で散らされてしまいました。地面に落ちた花びらの絨毯もキレイだったりするのですが、桜色以外の花もたくさん見ることができる季節になりました。 今回は、三つの異界めぐりについて三…
村上春樹の『二重メタファー』とは、人間が生物として生得的に備えていた認識システムを、新たに獲得した「社会の認識システム」で覆い隠してしまったために生じた弊害を指しています。
短編集「東京奇譚集」より、『偶然の旅人』を考察します。本作ではとても珍しく、著者本人が冒頭で登場し、「フィクションではなく、実際に本人から聞いた話だ」と断りを入れてから、話が進められます。 村上春樹作品には、中性的なキャラクターが良く登場します…
最近になって、ごく数件ではありますが、Bing検索からの流入を確認できました。結構新しい記事もクリックしてくれているようでとても嬉しいです。 気になったのが、「村上春樹 気持ち悪い」というキーワードの検索でインプレッション数が伸びていることでした…
短編集「レキシントンの幽霊」より、『トニー滝谷』を考察します。不思議なタイトルの本作ですが、映像化もされている作品です。 生まれてすぐに孤独な少年時代を過ごし、最愛の人とめぐり逢うも、再び孤独になることから、「孤独、深い愛、喪失」をテーマとした…
皆さんのお住まいの地域の桜の開花状況はいかがでしょうか?今日は治水の歴史に関する本をご紹介したいと思います。お花見と治水にどんな関係が?と思われた方もいるかもしれません。また、日本は本当に水害の多い国なのでしょうか?
短編集 村上春樹著「女のいない男たち」より『木野』を考察します。しかし、今回は考察に失敗しており、著者の主題を見つけることが出来ませんでした。もう少し時間をかければ何とかなったかもしれませんが、この作品を読んでいると別のことに気を取られて、違…
短編集『神の子どもたちはみな踊る』より、「アイロンのある風景」を考察します。本短編集は連作『地震のあとで』をまとめたものに、書き下ろし作品を加えたものになってます。著者の短編のなかでも特に人気の高い『蜂蜜パイ』と『かえるくん、東京を救う』が…
村上春著『ふしぎな図書館』を考察しています。「不思議な話だった…」で終わらずに、全力で「ナゼ?」に答えようと読んでいます。
村上春樹著『象の消滅』を考察しています。象(ぞう)の意味するところは何か?便宜性を追求することで失うモノについて、考えています。
村上春樹著『沈黙』の考察をしています。いじめがテーマになっている本作ですが、タイトルが「沈黙」になっている意味も考えてみました。
前回までのあらすじ♪ 有名な小説をパロってタイトルにする遊びを覚えてしまったワタシ。しかし、本好きの端くれとして気が咎め、前回予告したタイトルをこっそり変えてしまう。 そして、自分の記事を再読し、一人称がカタカナ表記の「ワタシ」だと、自分が女性…
二十歳の誕生日に、風変わりな老人から「ひとつだけどんな願い事でも叶えてあげる」と言われた女性のお話。彼女の願い事は「後悔のない人生」です。聞き手である「僕」とのやり取りから導き出せます。 中学三年生の教材として採用されている作品です。主人公である…
村上春樹著『鏡』について考察しています。もう一人の自分と、自分自身が作り出す幻について考えています。
村上春樹著『眠り』を考察しています。『アンナ・カレーニナ』との関係、不眠の理由、謎の老人の夢について考えてみました。
村上春樹著『羊をめぐる冒険』を考察しています。羊(畜群)・星羊(軍部の亡霊)・羊男(大人になるための生け贄)と読んでいます。
前回までのあらすじ 思い付きで、ブログのカスタム記録を投稿しながら勉強しようと思ったワタシ。しかし、書き始めるとノリノリで ₍₍ (ง ᐛ )ว ⁾⁾ 、楽しくなってきた自分に気づく。勢い余って次回予告までしてしまう。
今週のお題「わたしのコレクション」 初めてブログに写真を付けてみました。きれいに見えているでしょうか?ドキドキ。「お題」にも初めて挑戦します。ドキドキ。 私のヘッセ・コレクションの一部です。写真にあるものは、ほとんどが絶版で入手困難なものです…
村上春樹著『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を考察しています。ボブ・ディラン『激しい雨』も絡めて考えています。
書評を書きたくてブログを始めたのですが、『パスタを茹でている間に』というイキったブログ名を付けたため、自分でGoogle検索してみたらお料理系サイトと競合してしいることに気づく…ヽ(*´∀`*)ノ どうする?ワタシ!?
若い読者のための短編小説案内 (文春文庫) 作者:春樹, 村上 文藝春秋 Amazon 偏見の柱 ”読書というものはもともとが偏見に満ちたものであり、偏見のない読書なんてものはたぶんどこにもないからです。逆な言い方をするなら、読者がその作品を読んで、そこに…
村上春樹著『ノルウェイの森』を考察しています。ここでは教養小説として読み替えています。恋愛小説として読む解釈も別記事にしてあります。
村上春樹著『ノルウェイの森』を考察しています。ここでは純粋に恋愛小説として読みました。教養小説として読む解釈も別記事にしてあります。
皆さんは読書の際にBGMは何か流してますでしょうか? 読書以外にも、家事や掃除、ちょっとした作業、他にもブログを書いているときとか?私は音楽を聞き始めるとしっかり聞いてしまうタイプなので、やりたいことが全然はかどりませんw(その内ハミングしてみ…
村上春樹著『ダンス・ダンス・ダンス』の考察をしています。羊男の正体についても、自分なりの答えを出しています。
何とかブログを開設して、記事を書いて投稿するまでには至りましたが、はたしてこのまま独りよがりな記事を連投していて良いものか?ふと立ち止まって考えてみることにしました。
村上春樹著『国境の南、太陽の西』について考察しています。「国境の南」「太陽の西」、ヒステリア・シベリアナの意味を考えています。
村上春樹著『ねじまき鳥クロニクル』の考察をしています。宿命(前世から定まっている運命)のネジを巻く「ねじまき鳥」という読み方をしています。
村上春樹著『スプートニクの恋人』を考察しています。ドッペルゲンガーの意味、異世界やフェルディナンドの役割も考えてみました。
村上春樹著『海辺のカフカ』を考察します。暴力を擬人化した「ジョニーウォーカー」を止めることが出来るのは、過去を引き継がず、未来を憂うこともない「今=ナカタさん」という読み方をしています。