パスタを茹でている間に

村上春樹作品を考察しているブログです。著者の著作一覧はホーム(サイトマップ)をご確認ください。過去の考察記事一覧もホーム(サイトマップ)をご確認ください♪

murakami-haruki-others

村上春樹の「牡蠣フライ理論」 自己とは何か?

「自分自身を紹介する」よりも、「自分の好きなモノを熱く語る」ことによって、自分はどんな人物であるか?知ってもらう理論です。

考察・村上春樹著『猫を棄てる 父親について語るとき』 一滴の雨水

今回は村上春樹著『猫を棄てる 父親について語るとき』を考察します。こちらの作品は副題にある通り、著者が自分の父親について語るエッセイとなっています。 著者の父親・千秋氏は京都の安養寺(浄土宗)の次男として生まれ、勉強が好きで京大の大学院まで進…

考察・新海誠監督『すずめの戸締まり』と村上春樹作品との関係

新海誠監督『すずめの戸締まり』を考察します。最近になって村上春樹著・短編「かえるくん、東京を救う」の考察記事へのアクセスが増えました。また、Google先生も強調スニペットで、キーワード「かえるくん、東京を救う みみずくん」での検索を、私の記事に誘導…

村上春樹作品とLGBTQ+

村上春樹作品では、性的マイノリティのキャラクター達が何人も登場しています。今回は村上春樹作品で活躍した彼・彼女たちについてご紹介します。 最近ではSDGsの目標としても話題に挙がることも多いLGBTQ+ですが、著者の作品ではかなり以前から、当たり前の…

考察・村上春樹作品におけるメタファー、記号と象徴、擬人化の例

今回は村上春樹作品におけるメタファー、擬人化、記号と象徴について、わかりやすく例を示して説明したいと思います。 「○○は××のメタファー」という考察記事をよく目にします。一部の読者の間では、著者の比喩表現を一様にメタファーとする傾向がありますが、…

村上春樹の『二重メタファー』 二重構造の認識システム

村上春樹の『二重メタファー』とは、人間が生物として生得的に備えていた認識システムを、新たに獲得した「社会の認識システム」で覆い隠してしまったために生じた弊害を指しています。

若い読者のための短編小説案内 作家は何を描きたいのか?

若い読者のための短編小説案内 (文春文庫) 作者:春樹, 村上 文藝春秋 Amazon 偏見の柱 ”読書というものはもともとが偏見に満ちたものであり、偏見のない読書なんてものはたぶんどこにもないからです。逆な言い方をするなら、読者がその作品を読んで、そこに…

考察・村上春樹著『アンダーグラウンド』 フラクタルな社会構造

『アンダーグラウンド』は「地下鉄サリン事件」を扱ったノンフィクション作品です。著者はカルト宗教と一般市民との間に「フラクタルな社会構造」を捉えています。