2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧
村上春樹著、『日々移動する腎臓のかたちをした石』を考察しています。腎臓石を「行き場を失った想い」と読んでいます。
春です。私の住んでいる地域ではやっと桜が満開になったかと思ったら、雨で散らされてしまいました。地面に落ちた花びらの絨毯もキレイだったりするのですが、桜色以外の花もたくさん見ることができる季節になりました。 今回は、三つの異界めぐりについて三…
村上春樹の『二重メタファー』とは、人間が生物として生得的に備えていた認識システムを、新たに獲得した「社会の認識システム」で覆い隠してしまったために生じた弊害を指しています。
短編集「東京奇譚集」より、『偶然の旅人』を考察します。本作ではとても珍しく、著者本人が冒頭で登場し、「フィクションではなく、実際に本人から聞いた話だ」と断りを入れてから、話が進められます。 村上春樹作品には、中性的なキャラクターが良く登場します…
最近になって、ごく数件ではありますが、Bing検索からの流入を確認できました。結構新しい記事もクリックしてくれているようでとても嬉しいです。 気になったのが、「村上春樹 気持ち悪い」というキーワードの検索でインプレッション数が伸びていることでした…
短編集「レキシントンの幽霊」より、『トニー滝谷』を考察します。不思議なタイトルの本作ですが、映像化もされている作品です。 生まれてすぐに孤独な少年時代を過ごし、最愛の人とめぐり逢うも、再び孤独になることから、「孤独、深い愛、喪失」をテーマとした…
皆さんのお住まいの地域の桜の開花状況はいかがでしょうか?今日は治水の歴史に関する本をご紹介したいと思います。お花見と治水にどんな関係が?と思われた方もいるかもしれません。また、日本は本当に水害の多い国なのでしょうか?
短編集 村上春樹著「女のいない男たち」より『木野』を考察します。しかし、今回は考察に失敗しており、著者の主題を見つけることが出来ませんでした。もう少し時間をかければ何とかなったかもしれませんが、この作品を読んでいると別のことに気を取られて、違…
短編集『神の子どもたちはみな踊る』より、「アイロンのある風景」を考察します。本短編集は連作『地震のあとで』をまとめたものに、書き下ろし作品を加えたものになってます。著者の短編のなかでも特に人気の高い『蜂蜜パイ』と『かえるくん、東京を救う』が…
村上春著『ふしぎな図書館』を考察しています。「不思議な話だった…」で終わらずに、全力で「ナゼ?」に答えようと読んでいます。