パスタを茹でている間に

村上春樹作品を考察しているブログです。著者の著作一覧はホーム(サイトマップ)をご確認ください。過去の考察記事一覧もホーム(サイトマップ)をご確認ください♪

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

考察・村上春樹著『中国行きのスロウ・ボート』そして誇りを持ちなさい

短編集「中国行きのスロウ・ボート」より、表題作の『中国行きのスロウ・ボート』を考察します。著者にとって初の短編集の表題作となっています。短編ながらも全5章からなり、何が言いたいのか?さっぱり分からない作品です。ジャズに「slow boat to China」とい…

考察・村上春樹著『独立器官』本人の意思と他律的な作用

短編集「女のいない男たち」より、『独立器官』を考察します。ざっくりとあらすじを説明すると、50歳を過ぎても独身を貫く美容整形外科の開業医をしている男性・渡会が、恋煩いで拒食症になりそのまま絶命するお話です。 短編集に収められた順番からすると、「…

考察・村上春樹作品におけるメタファー、記号と象徴、擬人化の例

今回は村上春樹作品におけるメタファー、擬人化、記号と象徴について、わかりやすく例を示して説明したいと思います。 「○○は××のメタファー」という考察記事をよく目にします。一部の読者の間では、著者の比喩表現を一様にメタファーとする傾向がありますが、…

考察・村上春樹著『UFOが釧路に降りる』箱の中身

短編集「神の子どもたちはみな踊る」より、『UFOが釧路に降りる』を考察します。こちらの短編集は阪神淡路大震災を扱った作品とされているのですが、地震のあとで地下鉄サリン事件が起きています。 同短編集は連作「地震のあとで」が元となっていることから、本…