今回は村上春樹著、短編集「東京奇譚集」より、『ハナレイ・ベイ』を考察します。こちらは吉田羊さんの主演で映画化された作品です。映画のほうはだいぶ前に見たのでうろ覚えですが、ハワイの素敵な映像と、なんと言っても吉田羊さんの素晴らしい演技が印象に残っています。
原作と映画とでは少し違っている部分もありましたが、双方ともに素晴らしい作品です。
Hanalei Bay
続きを読む短編集「一人称単数」より、『「ヤクルト・スワローズ詩集」』を考察します。こちらの本はエッセイ形式で語られているのですが、私は基本的にフィクション(創作)として読んでいます。
本作でも、著者は小説家としてデビューして間もないころ、「ヤクルト・スワローズ詩集」なるものを500部ほど自費出版で販売したと語っていますが、調べてみるとこのエピソードはウソのようです。
前回の記事で「カキフライ理論」について触れましたが、こちらの作品はそのカキフライ理論で書かれています。著者の好きな「ヤクルト・スワローズ」をネタにして、自分自身を明らかにする文章です。
The Yakult Swallows Poetry Collection
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