「至急!急ぎ!急募です!村上春樹のカキフライ理論を使って自己紹介文を書いてみようという課題があるのですが、どう書いたら良いのか分かりません。」
どんだけ急いでいるのでしょうかw?4月になると質問投稿サイトにこんな質問があふれます。新たなクラスで親睦を深めるために現代文の授業で自己紹介がてら「カキフライ理論」を利用するようです。
簡単な概要を説明すると、「自分自身を紹介する」よりも、「自分の好きなモノを熱く語る」ことによって、自分はどんな人物であるか?知ってもらう理論です。
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短編集「一人称単数」より、『石のまくらに』を考察します。「一人称単数」は既に何編か考察していますが、テーマとなっているのは「わたしとは誰か?」だと思って読んでいます。本作では「創作物とは何であるか?」著者が創作に臨む態度が正直に語られています。
著者の描く不思議な物語の源泉である、「冷ややかな石の枕」の秘密が書かれています。
続きを読む今回は長編『騎士団長殺し』のプロットに挑戦してみました。かなり長い作品なのでプロットもそれなりのボリュームになってしまいました。
単行本では「顕れるイデア編」と「遷ろうメタファー編」の二部構成の二冊で、文庫本では全4冊編成になっています。第一部の冒頭で「プロローグ」から始まっているのに、「エピローグ」がないまま物語が終わっているので、ネットでは第三部の発売が期待されました。
ですが、物語の冒頭に配置された「プロローグ」が、時系列的な内容としては「エピローグ」になっています。なので、全部読み終えた後で、もう一度はじめから読み直すと「プロローグ」が「エピローグ」に変化する仕組みになっています。
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