村上春樹著『納屋を焼く』ですが、当初、映像化する権利はNHKが持っていたそうで、NHK版と「劇場版 バーニング」の二種類が存在するようです。
考察に関しては主流なのが二種類あり、ひとつは「彼」によって彼女(納屋)が殺されて(燃やされて)しまったという読み方と、もうひとつは彼女が異世界に行ってしまったと読むものです。
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すごいタイトルのついた短編ですが、内容もすごいです。
主人公・純平は短編小説作家なのですが、その主人公が書きかけの小説のタイトルが「日々移動する腎臓のかたちをした石」となっています。主人公がその小説を書き上げるまでに起こった出来事を物語にしているという二重構造(小説内小説)です。
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春です。私の住んでいる地域ではやっと桜が満開になったかと思ったら、雨で散らされてしまいました。地面に落ちた花びらの絨毯もキレイだったりするのですが、桜色以外の花もたくさん見ることができる季節になりました。
今回は、三つの異界めぐりについて三つの本をご紹介したいと思います。
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